先日NIKEが日本における在日韓国朝鮮人及び黒人差別をテーマにしたプロモーションtweetを行い大きな反響がありました。
動かしつづける。自分を。未来を。#YouCantStopUshttps://t.co/EEkOkOOeLt pic.twitter.com/aPnZcPAO05
— Nike Japan (@nikejapan) November 28, 2020
賛否両論ある中でいくら何でも言いがかりが過ぎるツイートがあったので紹介します。
NIKEのCMに不快感を感じるのは、心当たりがあって自分が責められてるように感じる人たち?
NikeのCMに不快感を感じるのは、心当たりがあって自分が責められてるように感じる人たちだろう。
— yumiko sakuma (@yumikosakuma) November 29, 2020
もちろん図星を突かれたから反発するという場合もありますが、「痛くもない腹を探られる」という言葉もあるように謂れのない言いがかりに反発するのは当然のことでもあります。
日本に差別が全くないと主張する人はほぼゼロに近いでしょうが、新型コロナでのアジア人差別やBLMでも話題になった黒人差別の本場ともいえるアメリカの企業で、ウイグル人や発展途上国の労働者を過酷な労働条件で搾取しているNIKEにこのような上から目線の説教動画を作られて反発する人も大勢いました。それをお前は差別してる心当たりがあるんだろうという批判はいくら何でも言いがかりが過ぎます。
この理屈が正しいなら「日本はアメリカ人を虐殺しようとしている」とか「日本は世界支配を狙っている」みたいな滅茶苦茶な批判に反論しても「お前は心当たりがあるからだ」ということになってしまいます。
また死刑に反対する人達は自分が死刑になる心当たりがあるわけではないでしょうし、所謂共謀罪に反対していた人達は共謀して犯罪行為を行おうとしていたわけではないでしょう。
このような論法は疑いをかけられた時点有罪が確定しており、どんな反論をしても認められない「魔女裁判」みたいなもので到底受け入れられる言論ではありません。
ツイート主の佐久間裕美子氏は自分や自分の属性に対する批判がどんなに的外れであっても不快感を感じたり反論したりしないのでしょうか?そんなことはありませんよね。
日本人が全員レイシストとは言ってない?では黒人が犯罪者として扱われる映画が作られた場合に置き換えてみましょう
このCMのどこに「日本人全員レイシストだ」ってありました? https://t.co/BTFSS6vbTk
— yumiko sakuma (@yumikosakuma) November 29, 2020
「黒人は犯罪者」は命題として成立しないので、黒人が犯罪をしているシーンのある映画はいくら作ってもいいし、それを見て黒人は犯罪者であるという誤ったイメージが流布される、と怒る黒人こそがおかしい、という話ですね。 https://t.co/93BQtTdsAN
— YS@GPCR (@YS_GPCR) November 30, 2020
あのCMは大勢の日本人がマイノリティを差別するという内容になっていますが、確かに「日本人全てはレイシスト」と主張しているわけではありません。
ですがYS氏のツイートにあるように主に黒人を犯罪者とした映画やドラマを作れば、差別であるという批判は免れないでしょう。
特定の属性集団に対しネガティブなイメージを持たせるような表現をすることこそが差別を助長させる可能性がある行為であり、そのようなものには断固として反対の声を挙げる必要があると感じます。
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